子犬と噛み癖
小学校の先生のみなさん。受け持ちの6年生のクラスの半数が、家の犬が宿題を食べてしまったと言い張ったとしたら、そのうちの1人か2人については本当のことかもしれません。よく言われるように、子犬は困った噛みやさんで、ハンドバッグでも、家具でも、トム・ソーヤーがテーマの作文でも、なんにでも噛みつきます。とはいえ、あなたを怒らそうとしてやっているわけではありません(でも、あなたのイタリア製の書類カバンがずたずたになっていたら、10まで数えて心を落ち着けなくてはならないですよね)。子犬は本能に従っているだけです。そういう経験を積むよう脳が配線されているのであり、何か(あるいは誰か)がそうすることを手助けしなければなりません。さらに、子犬は自分のまわりを探検したり、緊張をやわらげるときにも、その手段として口を使います。多くの子犬がそうやって退屈しのぎをしています。おなかがすいて食べ物を探しているだけのこともあります。それでは、口を使うこの本能的な癖にどのように対処すればいいでしょう?噛み癖のしつけにこんなアイデアはいかがでしょうか。 常に何かさせておく
2歳の子供を5時間一人きりにさせるようなことはありませんね。子犬の場合も同じです。あなたのやんちゃな子犬には、体にも意識にも刺激を与える必要があります。それも頻繁に。次のようなことを試してみてください。
- 安全な噛むおもちゃや、子犬用ビスケットやブタの耳などのおやつを与えます (鶏の骨は絶対に与えないでください。骨が裂けて大けがや死に至る恐れがあります)。
- あなたの代わりに犬の散歩をしてくれる人を雇ってでも、十分に運動させます (大切な野球カードが噛まれずにすむと思えば、結局は安上がりになるかもしれません)。
- 頭を使うゲームをします (「取ってこい」を繰り返したり、おやつをボールの中に隠したり)
- 犬が退屈しないよう、犬が望んでいることに注意を払います。
- 決まった間隔で食事を与え、子犬が食べ物を探し回らないようにします。
「賢く噛むこと」を子犬に教える
噛むことをやめさせられない場合は、噛んでもいいものを与えるのも手です。次に、その方法を説明します。
- 噛むために与えたものを噛むたびに、子犬を褒めてあげます。ときどきおやつをあげて、この行動を定着させます。
- 古いサンダルを与えておきながら、義理の母のローファーに噛みつこうとするのを邪魔すると、子犬は混乱してしまいます。このようなことは避けてください。子犬が賢いのは確かなのですが、ラベルを読むことはできません。どれがあなたのもので、どれが自分のものなのかを子犬に教えてください。
- 噛み癖を直すための市販のしつけ用スプレーや、苦みや辛みがあるスプレーを、噛まれたくないものに吹きかけます。一度噛むと、それ以降は噛まなくなります。
- 特定のものを繰り返し噛むようなら、それをしばらく隠しておき、 あとでまた出します。
- 噛みたがるものが大きすぎて隠せない(リクライニング・チェアーなど)場合は、子犬が別のものに興味を移すことを期待して、置き場所を変えてみます。
- 動きを感知して鳴り出すアラームも、噛み癖を抑えるのに役立つことがあります。
- いろいろな仕掛けを試してみます。椅子の脚のまわりに空になったジュースなどの缶を積み上げておきます。缶が崩れたときに立てる大きな音を聞いただけで、子犬は今後怖がって近づかなくなるかもしれません (警告:炭酸飲料の隠し場所を見つけ出し、缶を噛んで穴を開けてしまい、リビング中に炭酸飲料をまき散らしたプードルがいました。そのプードルの弟は、賢明にも、ソファの下に逃げ込んだそうです)。
賢いしつけ方
- 現場を押さえたときは、言葉で簡単に叱り、そのすぐ後に噛んでいいおもちゃを噛むよう促します。たとえば、「チェサピーク、かじっちゃダメ!」と言った後、すぐに骨を投げてあげます (本当に頭のいい犬には、掃除用のぼろ切れでもいいかもしれません)。
やってはいけないこと
- 言葉で叱るだけだと、こっそり噛むようになったり、あなたの目の前ではおもちゃさえ噛まないようになったりしてしまい、逆効果です。
- 叩いたり蹴ったりするなどの体罰は、決して加えてはいけません。あなたが不愉快になるだけでなく、人間の手を怖がるようになったり、怖いときに噛みつくようになったりします。
噛み癖は永遠のテーマです。でも、別な見方をすれば、子犬用チューインガムの特許を取って億万長者になれるチャンスでもあります。