犬を悪天候から守る

あなたの犬がもう子犬でないからといって、新しいことを学ぶには
手遅れというわけではありません。

犬を悪天候から守る

ほとんどの犬は寛大だと言えます。あなたの音楽の趣味が悪くても我慢するし、子供が耳を引っぱっても耐えてくれます。シャム猫がいても我慢してくれる犬もいます。忠誠心が強く、蒸し暑い車の中や凍えるガレージの中にいても、愚痴ひとつこぼしません。とはいえ、この最後の点に関してはちょっと酷すぎます。毎年多くのペットが、悪天候にさらされたせいで命を落としています。たいてい、そうしたペットのオーナーは悪い人ではありません。ただ、その恐ろしさを知らなかっただけです。でも、犬を飼うなら、犬の身になってその危険性を認識する必要があります。あなたは家で動物の世話をするのですから、どれほど忙しくても、飼うと決めた時点で、犬が何を求めているのかを考える責任があります。次に挙げることについて考えてみてください。

四季を通じての日陰の重要性

一般論として、私たちは「外」犬という考え方には反対です。牧羊犬であっても、競技会で走るハスキーであっても、すべての犬に安全な場所に避難する権利があると、私たちは信じています。これは何も、あなたが犬と一緒に寝なければならないというわけではありません。ただ、少なくとも、自由に出入りできる快適な部屋が必要だということです。そして、屋外に出たときも、暑さ、寒さ、雨や雪やあられ、そして外敵から逃れることができる場所が必要です (テキサス州の田舎町に暮らしていたマイクという名のパグが、コヨーテに連れ去られたという事件があり、 ハッピーエンドとは程遠い結末を迎えました)。裏庭に日陰を作る巨木が何本も生えていて、犬がその下に潜り込めるという環境にお住まいの方は幸運です。ですが、たいていの家にそのような巨木は生えていません。かぼそい枝が何本かあったところであまり役に立たないでしょう。温度と湿度の調整ができる犬小屋の購入を検討してみてください。

夏を乗り切る

多くの人は、犬は平気で夏を乗り切ると思っていますが、実際には人間と同じように暑さでバテてしまいます。放っておけば、犬は自分で涼しい場所を探して横になります。ところが、私たちはときどきそれを邪魔して、犬が耐えられない場所に無理に追い込んでしまうことがあります。次のことを考えてみてください。

  • 草の上に寝そべるようにします。熱をもつ舗装されたドッグ・ランや道路の上より、ずっと涼しい場所です。
  • 毛を伸ばします。これが断熱材の役割を果たします。
  • のんびり浸かれる小さなプールを用意します。氷を入れるとさらに楽しめるかもしれません。
  • あなたがジョギングするとき、犬は家に残します。犬は「はぁはぁ」と息をして体温を下げようとしますが、まわりの空気が暖かいとなかなか熱を逃がすことができません。
  • 車での旅行はあきらめましょう。窓を少し開けておいても、車内の温度は30分もたたないうちにすぐ50℃を超えてしまいます。
  • いつでも新鮮な水を飲めるようにします。

熱中症になったときの処置

熱中症になると、次のような症状が見られます。

  • とても激しく息をする
  • 体が震える
  • 筋肉に力が入らない
  • 嘔吐する
  • 意識を失う

回復させるには、適度に冷たい水(冷たすぎてはいけません)で犬の体をぬらし、風通しのよい場所に寝かせます。しばらくして少し元気になったら、すぐに獣医師のもとへ連れていってください。

冬を切り抜ける

凍えるような季節を過ごすのに犬にとって理想的なのは、あなたと一緒に燃えさかる暖炉の近くにいることです。ですが、そのような設備がない場合(あるいは、犬をリビングに入れることができない場合)は、暖かくて乾いている犬専用の場所を用意してください。どうしても屋外にいさせる必要がある場合は、断熱材が使われている犬小屋を用意し、飲み水が凍らないようにします。また、犬がどこにいようとも、足の裏に氷片が付いていたり、切り傷がないかどうかを十分注意してください。塩や除雪用化学物質が撒かれた舗装道路を歩いた後は、湿った布で足を拭いてあげてください。

凍傷になったときの処置

極端に寒い中に長時間いると、凍傷にかかります。凍傷にかかると、痛みや腫れなどの症状が現れます。この症状は、そのような環境に入ってから48時間経つまで現れません。極端な寒さのために血流が末端まで行き届かなくなると、細胞組織が真っ黒になって欠落してしまいます。凍傷の疑いがある場合は、次のような手当をします。

  • 温水浴をさせます。このとき、お湯が熱すぎないよう注意してください (湯加減をみるときには、ひじをつけてみてください。手を使うよりずっと正確にわかります)。
  • 抱きしめて、あなたの体熱で温めます。
  • 絶対にこすらないでください。細胞組織に損傷を与える可能性があります。
  • 極度に体温が低下している場合や、触っても反応しない場合は、大至急獣医師のもとへ連れていってください。

冬のガレージは危険物に注意

寒さの厳しい数か月間、犬をガレージに入れている人もいるので、この場合の典型的な脅威についても2つほど紹介しておきます。犬をガレージに入れて鍵をかける前に、次の点に注意してください。

  • 不凍液はペットには甘い味がするのですが、これを小さじ2~3杯飲むと死んでしまう可能性があります。ラジエーターが液漏れしていないことを確認してください。
  • 暖機運転中にペットをガレージに閉じ込めないよう注意してください。排ガスによる一酸化炭素中毒で死んでしまう可能性があります。

犬用のサングラスやコート、スノー・ブーツが売れ行き好調のようです。ファッションにこだわりがある方は、ぜひ楽しんでください。そして、そうでない方も含めて、知識のマントをはおることをお忘れなく。それだけで、かなり厳しい気候のもとでも、愛犬を守れるようになるのですから。