パフォーマンス犬のためのパフォーマンス・フード
もしあなたが、アラスカで行われる犬ぞりレース「アイディタロット」に備えてトレーニング中のハスキーだったとしたら、大食いになること請け合いです。1日に10,000カロリーは消費するでしょう。それだけのカロリー摂取量を必要とするレースだからです。そりを引く犬たちは、氷点下のツンドラをアンカレッジからノームまで1800キロメートルを超える道のりを、山間部を抜け、川を渡って駆け抜けるのです。猛吹雪で視界が効かないこともしばしばです。犬ぞり使いたちは、犬たちに適切な栄養を与えなければ、レースでいい走りをするためのスタミナがつかないことを知っています。たとえば、パフォーマンス犬には栄養密度の高いフードが必要なことを経験から学んでいます。通常のフードでは、必要なカロリーをまかなうのに必要な量を食べられないのです。また、そのフードを少ない分量で摂る必要があることも知っています。大量に食べさせることは、マラソンを走る前にクリスマス・ディナーを食べるようなことに相当します。ユーカヌバでも、同じような結論に達しています。ユーカヌバでは、そり用犬だけでなく、狩猟犬、アジリティやフィールド・トライアルに参加する犬、救助犬、そして飼い主と一緒に走ったりハイキングしたりする犬についても研究を重ねてきました。その成果に基づき、ユーカヌバではアスレチック犬用に「ユーカヌバ・スポーティング」という独自のフードを開発しました。このような犬に特有のニーズについて、ユーカヌバでは次のようなことがわかっています。
「スーパー犬」に必要なもの
「使役犬」(頻繁に競技会に出る犬のほか、週末参戦組も含む)は、からだへの負担が大きく、ふつうの犬よりカロリーが必要です。しかし、上でも説明したように、こうした犬には、タンパク質、炭水化物、脂肪がたくさん含まれていて食べるのが負担にならないフードが必要です。フードをたくさん食べることは可能でしょう。しかし、胃袋は急いで消化にかかることになります。そうすると、からだは消化することで精一杯になり、フードに含まれている栄養をすべて吸収することができなくなります。栄養不足になってしまうこともありえます。ユーカヌバでは、この問題を解消するために、次の原材料をフードに加えています。
- 高品質の動物性タンパク質(鶏肉、魚、ラムなど)。筋肉をつけたり、組織を修復したり、ホルモンを合成したりするために不可欠なアミノ酸を供給します (注意:一部のブランドでは植物性タンパク質のみが使用されていますが、 これには問題があります。というのも、植物性タンパク質を与えると、実は筋肉量が減って体脂肪が増える可能性があるからです)。
- 食べるとすぐにエネルギーとして利用できる炭水化物。細挽きトウモロコシ粉、オオムギとグレインソルガム(シリアルの一種)など、からだが効率よく消化・吸収できます。
- 鶏肉や魚から採った高品質の脂肪。オメガ-6脂肪酸やオメガ-3脂肪酸を供給し、被毛や皮膚の健康を維持します。毛皮は犬を暑さや寒さ、さらには寄生虫からも守るので、これはとても大切なことです。
- 発酵性繊維。弊社の製品にはビートパルプが含まれているので、栄養を効率よく吸収し、からだに巡らせることができます。
犬にフードを与えるタイミング
そり用犬でも、パフォーマンス・フードがいつでも必要というわけではありません。夏の間などは犬舎のなかでだらだらと過ごし、1日に800カロリーしか必要としません。では、いつカロリーを増やしはじめればよいのでしょうか? 弊社の研究者たちは、犬にストレスがかかるイベントの8週間前からパフォーマンス・フードを与えはじめるのがいい、ということで意見が一致しています。胃に負担をかけないようにするため、3日間かけて、普段のフードにパフォーマンス・フードを少しずつ混ぜていきます (頻繁に運動をしない犬にパフォーマンス・フードを与えると、体重が不健康に増えてしまいます)。当然のことながら、一年中走っている犬や、一年をとおして羊を追っている犬にメンテナンス・フードを与える理由はまったくありません。
アスレチック犬にとって、フードは技能訓練に劣らず重要です。犬の体調をしっかり整えることができれば、あなたの設定した目標を達成してくれることでしょう。それが5kmの完走であっても、アイディタロットの走破であっても。